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11月30日 東京 vs 新潟 @味スタ
だいじょうぶ。80分を過ぎればきっと東京に何かが起こるはず。
何としても勝ちたい。勝たせたい。「感謝の日」の味スタはそんな人々の思いでいっぱいだった。
83分。コーナーから弧を描いて放たれたボールは、チーム得点王の頭上へ。頭を振り抜きゴールへと軌道を変えたボールは、青と赤に彩られたゴールネットの上部に吸い込まれる。
歓喜とともに訪れた安堵。
「世界」を意識したチャントが続くホーム最終戦は、ミドルな順位甘んじる掴みどころのない例年の最終戦とは違い、自らの手でその先のストーリーを引き寄せる1勝だった。
声を枯らし、ピッチにうねりを巻き起こし続けてくれた指揮官のスピーチからは情熱がほとばしった。
そう、僕たちが2008年の東京に感謝する日を迎えるのは、どうやらまだ先の話になりそうだ。
11月23日 神戸 vs 東京 @ホームズスタジアム神戸
継続する素早いプレスと、鋭いスペースへの動き出し。この中の何人かの選手を欠いていたとは言え、早々と天皇杯から消え去ったチームとは思えない神戸のパフォーマンスに、「今年イチバンの神戸と当たってしまったかも・・・」と、そんな思いがよぎり始める。
15分、シュートブロックの跳ね返りが不運にもフリーの相手選手の足下へ。冷静に一人をかわして突き刺さったニアへのシュート。やってはいけない先制点を許してしまった。想定していなかった1点のビハインド。その後も矢のように襲いかかるプレスで何度もボールを失い、パスミスを誘われた。
遂に終わってしまうのか。いや、終わるはずがない。
打開できそうでできない苦しい状況のなか、83分の同点ゴールにスタジアムの誰よりも興奮溢れる表情を見せたのは、シュートを放ったカボレだった。
息を飲んだ90分間。最大の目標は達成できなかったが、ドローに持ち込む意地を見せてくれた。
勝ち点という数字にこだわれば今後の可能性は薄いのかもしれない。ただ、そのままでは終わらないからこそサッカーなのだ。
残り2節を終えて、僕たちが何かを掴み取れることを信じて。