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ケータイの速報画面をいったい何度リロードしただろうか。
2-0からのスコアをひっくり返した瞬間、土曜日のひっそりとした職場で思わず大声をあげた。こうなると仕事どころではない。そう、カップ戦なのである。負ければリーグ戦の3試合を残すのみ。勝てば元日への望みを繋げられる。
10数えては「更新」のリンクをクリック。画面に表示されるスコア部分を指で覆いながら、恐る恐る経過を見守る。自席を離れ喫煙スペースを右往左往。3本目のタバコを吸い終えようとした頃に届いた大本営からの勝利を知らせるメールに、小さくガッツポーズをした。
新潟にも東京にもメリットが少なそうな、はるか彼方「鳥取」での試合。さすが天皇杯である。速報画面のテキストを追いかけるだけで、頭の中が妄想でいっぱいな90分。Webからしっかり確認できたのは、試合終了間際に悪質なタックルを見舞った新潟選手の顔だけだった。ナオの負傷が大事に至らないことを祈りたい。
さて、1週間後には敵地での神戸戦を控えている。東京が準々決勝へと進んだこの日に、J2相手にズタズタに切り刻まれたチームだからとは言え、あなどることなかれ。相手の背番号20が守備に走り回るような攻撃を見せてほしい。
寒さの前に訪れた久しぶりの武者震い。そして、心はすでに次の敵地へ。
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10月26日 東京 vs 鹿島 @味スタ
「船出」のタイトルでアップした試合前日のエントリ。砂浜に打ち上げられたかのような船の写真を載せてしまったことを今さらながら悔やんだ。首位鹿島の足下を見事に掬ってみせた東京の戦い振りに、この船では似つかわしくなかったからだ。
10月18日。とある事情で実家のある山口のおとなり、広島に降り立った。市内随一の本通商店街は、ぶっちぎりの1部昇格を称えるクマがそこらじゅうに溢れかえって目障り極まりない。さらにこの日、東京は敵地大分で敗戦。優勝戦線から脱落しかけた虚無感を洗い流すべく、プライベートビーチと化した季節はずれの海水浴場で撮ったのがこの写真だった。
首位を相手に後半45分間で3得点。試合巧者が披露する強弱の効いたゲーム運びを、真っ正面から立ち向かって寸断した誇らしい結果。つまずき、倒れこみながら3点目を挙げて少年の笑顔を見せたルーキーと、3度の雄叫びを天に突き上げた指揮官がまぶしく見えた。
「ある」と思っていた終盤戦。経由地に過ぎぬとばかりに、船はアジアへと向かってもう一度出航したようだ。
俺たちの首都東京。世界が待っている!!