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ケータイの速報画面をいったい何度リロードしただろうか。
2-0からのスコアをひっくり返した瞬間、土曜日のひっそりとした職場で思わず大声をあげた。こうなると仕事どころではない。そう、カップ戦なのである。負ければリーグ戦の3試合を残すのみ。勝てば元日への望みを繋げられる。
10数えては「更新」のリンクをクリック。画面に表示されるスコア部分を指で覆いながら、恐る恐る経過を見守る。自席を離れ喫煙スペースを右往左往。3本目のタバコを吸い終えようとした頃に届いた大本営からの勝利を知らせるメールに、小さくガッツポーズをした。
新潟にも東京にもメリットが少なそうな、はるか彼方「鳥取」での試合。さすが天皇杯である。速報画面のテキストを追いかけるだけで、頭の中が妄想でいっぱいな90分。Webからしっかり確認できたのは、試合終了間際に悪質なタックルを見舞った新潟選手の顔だけだった。ナオの負傷が大事に至らないことを祈りたい。
さて、1週間後には敵地での神戸戦を控えている。東京が準々決勝へと進んだこの日に、J2相手にズタズタに切り刻まれたチームだからとは言え、あなどることなかれ。相手の背番号20が守備に走り回るような攻撃を見せてほしい。
寒さの前に訪れた久しぶりの武者震い。そして、心はすでに次の敵地へ。
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