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8月16日 東京 vs 浦和 @味スタ
キックオフ直前の18:00。体中の汗腺が開き、熱中症にも似た症状に襲われ始める。
37,000もの人いきれで意識も朦朧とするなか、一段下の客席に傘が転がり落ちた。拾い上げようとコンクリートに膝を下ろした瞬間、熱い。
15時ごろから大雨と報じられたにもかかわらず、惜しげない真夏の日差しに照らされ続けた客席が、日没後のスタジアムをさらに加熱していた。真っ赤に染まった対岸の挑発に負けじと、こちらもダービーさながらの盛り上がりを見せ始める。
そう、誰もが「今日の浦和にこそ勝てる」と確信していた。
前半から東京がゲームを支配する。しかし最後の一振りがミートできない。
一方浦和は、繰り返し2トップが東京最終ラインの裏を狙うが、21節にして”Object Of The Match”に躍り出た味スタゴールのポスト&バーが3度のビッグセーブを見せる。ツキに見放された浦和を陥れるには絶好の展開。しかし後半22分についに被弾して、0-1のスコアで終了のホイッスルを迎えた。
次々とピッチへ倒れ込む選手を見つめながら、自軍に足りないものを思い描く。
もっとも足りなかったのはゴールへの気迫。たとえば、後半16分に平川が続行不可能と見るや、ベンチへ怒号を飛ばし交替を急がせた闘莉王。好きなタイプではないが、こういう「闘将」と呼ぶにふさわしいキャラクターを備えた選手は前線を奮い立たせるはずだ。
そして、フィニッシャー。最終ラインの裏を取ることを得意とする選手や、パンチ力のあるシュートを放つ選手なら東京にも存在する。
ただ、個で最終ラインを突破するのは至難の業。前半の浅利が見せたような2列目からの攻撃を見せてほしい。特に今野は、ライン際を空走りをするために今季の東京に留まったわけではないはずだ。バイタルエリアに猛然と突入する「ボランチ 今野」の復帰が待ち遠しい。
敗戦後の日曜日。灼熱のスタジアムから一転、25℃という気温に肌寒さすら感じる東京地方。小平グラウンドでは桃山学院大学との練習試合が行われたようだ。その後半の戦況を綴るテキストに、幾度となく登場する「練習生」の文字。プロ選手に混ざり、鋭い眼光を放っていたであろう彼らを想像してみる。
トップチームの選手たちが、彼らから感じ取ったものはあったのだろうか。
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